ヒトヒラの記憶

人はどんな時も、大人で子ども。

同じ目線で

 

 私の仕事は、一期一会の仕事だ。

その上たった一時間の間に相手の要望を探り、形にしなくてはならない。

 私の中では、かなり高度なコミュニケーション能力を要すると思っているのだが、存外そういう認識で働いている人は少ないらしい。

 無難に終わらせることなんて、誰でもできること。必要なのは、こちら側の感性、センス、利益を超えた相手へのサービス精神。

 でも、私は会社に務めているただの施行員。会社が求めるものは、いつだって利益とスピード、無難な満足度。

 

 当たり前だ。会社は社員を養わなくてはならないのだから、利益を求めて当然だ。

 でも、だからこそ、いつか絶対にくる何年か越しの再会の時に、もう一度あの人たちにしてもらいたい。と、思ってもらえるような仕事をしなくてはならないのではないか。と、私は思うのだけれど。

 

 難しい。